信長の野望201Xと20XX 恩返し

信長の野望201Xと20XXについて思うことを書きます。

長篠所感

2019年1月29日から始まったアップデート長篠。

待ちに待った長篠の戦いをテーマにした長篠異聞。

前編後編に分かれて展開される長期イベントとなりました。

 

合戦をテーマにした異聞がこれまで幾つも披露されてきました。201x世界において、幽魔を媒介として登場させることによりifが提起されます。

戦国屈指の戦い、長篠ではどうそれが表現されるのか。結果は事前の予想とは全く違うものでした。

 

ここからはシナリオに触れる話になりますので未だ周回を終えられていない方は改めてご覧ください。今日は全体の感想だけ書きたいと思います。

 

この物語の主人公は勝頼であり義信でもありますが、絞るならそれは武田家。

武田が武田を賭けて武田と戦った。

それが長篠異聞です。

 

後編冒頭、別の世界の勝頼が現れて割れる武田を戦に導きます。事を起こしたのは義信。勝頼と思いは違えども戦しかないと出陣し、別世界の勝頼と出会います。

長篠の戦いに敗れ、坂を転がり落ちた本人である勝頼は再びこの戦いに賭けます。勝つことにより武田は大きくなり、また勝つことが武田の使命。戦で勝つこと以外に打開する方法は無く、家臣をまとめる唯一の方法だと勝頼は考えています。

義信は違いました。私の解釈ですが、義信は自らが犠牲になることで武田を一つにしようとしていました。例え割れようとも、武田を一つにしようとします。

思惑は違いますが、勝頼と義信は戦を選びました。

勝頼には誤算がありました。

まつりや主人公、秀吉ねねの存在。化け物を利用した作戦は予定通りに進みませんでした。ですが、その事に対して勝頼は執着を見せず無理な突破を計りません。ひとつには織田徳川を一時的に押せても続かない事を知っており(感じ取り)、もうひとつには義信に命運を託したかったのかもしれません。

ここで義信は戦死します(しませんが)。

これにより勝頼は戦を諦め織田徳川との講和を決めます。信長家康と勝頼信春の対峙は迫力がありました。事の顛末を知る信長と勝頼、家康は落とし所と言ったが信長は勝頼の真意だけに興味があり、また勝頼は武田の存続のためにカードを切ります。

常勝が義務づけられ、常勝にのみ支えられた武田家は勝頼の撤退策により存続することになりました。

武田とは何か。

それを義信と勝頼の2人が考え悩み決断した戦いでした。義信は定めを受け入れ、勝頼は運命に抗い、そして最後には武田を守り抜きます。

今勝つしかない。再チャレンジしようとした勝頼の本音だと思います。だが、やはり勝てないと悟った勝頼は自責の念の中で決断します。

新しい武田を作っていく諏訪勝頼に、武田を滅ぼした勝頼がバトンを渡しました。

 

さらば、という言葉が2回出てきます。

信長が武田勝頼に言います。

そして、義信が勝頼に言います。

 

役目を終えた武田勝頼に信長が別れを告げ、

役目を終えた義信が勝頼に後を託すのです。